
渓流ってトラブル多そうよね…

代表的なトラブルと、対処法を教えるよ!
渓流ルアー釣りは、静かな自然の中で魚を追いかける魅力的な趣味です。
しかしその一方で、思いがけないトラブルに見舞われることも少なくありません。
特に初心者のうちは、道具のトラブルや思わぬケガ、迷子など、慣れていないからこそ起きる失敗がつきものです。
この記事では、渓流ルアー釣りでよくあるトラブルを5つ厳選し、それぞれの原因と具体的な対処法を解説します。
安全で快適な釣行を実現するために、ぜひ参考にしてください。
渓流ルアー釣りで起こる“トラブル”とは?
渓流ルアー釣りは美しい自然の中で魚と向き合える、魅力たっぷりの釣りです。
ただその一方で、山あいの渓流という場所は足場が不安定だったり、木々が生い茂っていたりと、思わぬトラブルも起こりやすい環境です。
なぜトラブルが多いのか?渓流特有の環境と難しさ
渓流は自然そのままのフィールド。
足元には滑りやすい岩や苔、頭上には木の枝が張り出し、川の流れも速かったり浅かったりと、変化に富んでいます。
そのような場所でルアーを投げたり操作したりするには、ある程度の経験や注意力が必要です。
最初のうちは「思った方向にキャストできない」「ルアーが引っかかって取れない」といった場面に何度も遭遇するでしょう。
また、渓流は携帯の電波が届きにくい場所もあり、もしものときに助けを呼ぶことが難しい場合もあります。
だからこそ、事前に知識を身につけておくことがとても大切です。

特にソロの人は要注意!
一人だと助けも呼べないからね。

本当は…最初は経験者と一緒にいくのがおすすめね。
初心者が特に陥りやすい“5つのパターン”
渓流ルアー釣りに慣れていない初心者が、最初に直面しやすいのが以下のようなトラブルです。
- ラインが絡まる・切れる
- ルアーをロストする(根がかりなど)
- ウェーダーが破れる・水が入る
- 道に迷う(迷子になる)
- ヒルやハチなどの危険生物に出会う
「ちょっと気をつければ防げたのに…」というものも多いです。

原因や対処法をしっておくと、落ち着いて行動できるかも。

次の章から、一つ一つ解説していきます!
トラブル①:ラインが絡まる・切れる
渓流ルアー釣りでは、ライン(糸)のトラブルがとても多いです。
特に初心者のうちは、木の枝に引っかけてしまったり、石や岩に擦れて切れてしまったりと、うまく釣りが続けられない原因になりがちです。
原因はキャストミスや枝への引っかかり
渓流では頭上や周囲に木の枝が伸びている場所が多く、ちょっとでもキャストの方向がズレると、ルアーやラインが枝に絡まってしまいます。
また、水中の石や岩にラインがこすれることで、見た目ではわかりにくい傷がついてしまい、ちょっとした力でラインが切れてしまうこともあります。
無理に引っ張ると、ルアーを失うだけでなく、ロッド(竿)やリールにも負担がかかるので要注意です。

他にも流れが速いので、ラインが緩んだままリールを巻くことによる糸ヨレも…

ラインがぐちゃぐちゃになってしまって…どうにもならなくなったわよね。
対処法|ラインチェックとスナップの活用
こうしたトラブルを防ぐには、こまめなラインチェックが大切です。
キャストミスをしたり何かに引っかかったりした後は、指でラインをなぞってザラつきがないか確認しましょう。
白っぽくなっていたり、毛羽立ちがあれば、すぐにカット&結び直すのが安全です。
また、ルアーを直接ラインに結ばず、スナップという金具を間に付けることで、交換がスムーズになり、ラインへの負担も減らせます。
特に初心者は慣れない結び替えで焦りやすいので、スナップは強い味方です。

スナップはマジで必需品!
なんだけど、ルアー交換の度に結び直した方がライントラブルは防ぎやすいんだよね。

スナップは便利だけど、ラインチェックはしっかりと…ってことね。
トラブル②:ルアーを頻繁にロストする
渓流ルアー釣りでは、ルアーをロスト(紛失)することが非常に多いかもしれません。
ルアーのロストは…特に初心者にとっては精神的にも金銭的にも大きな痛手となります。
原因は「根がかり」や「無理な回収」
ルアーが岩の隙間や水中の木の根、倒木などに引っかかることを「根がかり」といいます。
渓流では水深が浅く石や障害物も多いため、ルアーが“底を攻める”ほど根がかりのリスクも高くなります。
さらにルアーを無理に引っ張って回収しようとすると、ラインが切れてロストする確率も一気に上がります。
ルアーが高価であればあるほど、焦ってしまいやすいので要注意です。

特にフックが3本付いた、トレブルフックは根掛かりしやすいです。
対処法|浅場はアップクロスで、無理な回収はしない
まず、渓流では“アップクロス”で投げるのが基本。
流れの上流側にルアーを投げ、魚の前方を通すようにすれば、ルアーが底に潜りすぎるのを防げます。
また根がかりしてしまったら、無理に引っ張らず、角度を変えて引いてみると外れることがあります。
源流などの狭い川であれば、根がかり回収機を使うと回収が可能なケースも多いです。

特に、反対側から引っ張ると外れやすいです。
どうしても取れず諦める場合は、手にラインを巻きつけて引っ張ります。
大抵結び目から切れるので、川に残すラインを最低限にすることができますよ。

怪我防止のために、グローブ越しかタオルなどを巻いてね!
トラブル③:ウェーダーが破れる・水が浸入する
渓流釣りの装備で欠かせない「ウェーダー」や「ウェーディングシューズ」も、使い方を誤るとトラブルのもとになります。
「気づいたら靴の中がびしょ濡れ」なんてことも珍しくありません。
原因は岩や枝への接触・サイズ選びのミス
ウェーダーは岩場や倒木、トゲのある植物などにぶつかって小さな穴が開くことで、水が染み込んできます。
またサイズが合っていないと動きにくく、転倒や引っかかりの原因になることも。
特に安価なウェーダーでは耐久性が低いものもあるため、購入時に素材や強度を確認しておくことが重要です。
対処法|使用前後のチェックと応急修理の準備
ウェーダーは「使う前と使った後」に目視と手での確認を習慣化しましょう。
もし穴が開いてしまった場合に備えて、ウェーダー用の補修パッチやアクアシールを持っていると安心です。
また浸水トラブルを避けるためにも、滑りにくいフェルトソールやスパイク付きのウェーディングシューズを使うのがおすすめです。

ソールは渓流だとフェルトが一般的。
フェルトスパイクって人もいるね。
トラブル④:道に迷う(迷子になる)
渓流ルアー釣りは、人の手が入っていない自然の中で行うことが多いため、道に迷うリスクもあります。
初めて行く釣り場や、踏み跡の薄いエリアでは特に注意が必要です。
原因は下調べ不足とルートの過信
「地図は見たし、スマホのナビもあるから大丈夫」と思っていても、山間部では電波が届かない場所が多くあります。
また林道が崩れていたり、踏み跡が途切れていたりすることも少なくありません。
特に釣りに夢中になって上流へ進みすぎた結果、「どこから上がってきたかわからない」となるのは初心者にありがちな失敗です。
対処法|地図・GPS・下調べの徹底を
迷子を防ぐためには、事前の情報収集が第一です。
釣り場の地形、林道の有無、上がりやすい場所などを下調べしておきましょう。
さらに、スマホの電波が届かなくても使えるオフライン地図アプリや、登山用のGPS機器を併用すると安心です。
紙の地形図とコンパスを携帯するのも、万が一のために有効です。
また「上がりポイントに目印を残しておく」「時間を見て引き返すルールを決めておく」なども実践的な対策となります。

退渓できるポイントには、先輩アングラーたちが残した目印があったりするよ!
賽の河原のように石が積んであったり…。

木にピンクのリボンが付いているところも多いわね。
あれも目印になるけど、本当はなんなのかしら?

ピンクのテープは測量のためのものだから、本来は退渓点とは関係ないです。
だけど「人が入ったところ」なので、道があることが多く、そこから登山道に出れるので目印になります。
トラブル⑤:危険生物に遭遇する(ヒル・ハチなど)
自然豊かな渓流には、さまざまな生き物が棲んでいます。
なかにはヒル、アブ、ハチ、マムシ、クマといった、危険をともなう生物も存在します。
よくあるのは「ヒル被害」「ハチの威嚇」
特に夏場はヒルが活発で、湿った林道を歩いているだけで靴の中に入り込み、吸血されることがあります。
気づいたときには血まみれ…ということも。
またスズメバチは黒っぽい服や帽子に反応しやすく、知らずに巣に近づいて威嚇されるケースもあります。

場所によって結構違ったりもします。
自分のホームではヒル被害にあったことはありませんが…アブやブヨが凄いです。

クマだけじゃなく、イノシシやサルにも注意が必要ね。
対処法|服装と装備でしっかりガードを
- 明るい服装(黒を避ける)
- 長袖・長ズボンの着用
- 帽子や手袋で肌の露出を減らす
- 虫除けスプレーやヒル忌避剤の携行
こうした装備でトラブルのリスクは大幅に下げられます。
また、万が一に備えて「応急処置の知識」を持っておくことも大切です。
特にハチ刺されのアレルギーがある方は、アナフィラキシー対策としてエピペンの所持も検討しましょう。

古典的だけど、蚊取り線香も有効!
特にパワー森林香が良いらしいです。

私たちは使ったことないけど、蚊取り線香よりも強力らしいわね。
まとめ
渓流ルアー釣りは、自然と向き合うとても魅力的なアクティビティです。
しかしその一方で、滑落や増水、道迷い、危険生物との遭遇など、油断できないトラブルも潜んでいます。
初心者のうちは、「そんなに大げさにしなくても…」と思うかもしれませんが、自然はときに想像以上の力を持っています。
万が一の事態は誰にでも起こり得るのです。
だからこそ大切なのは、「危ないからやめる」ではなく、「どうすれば安全に楽しめるか」を考え、備えることでしょう。
この記事で紹介したような、基本的な安全対策をしっかり行えば、初心者でも安心して渓流釣りを楽しめます。
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