
渓流行きたいけど…遠いし時間が足りないわ…

渓流は禁漁期間もあるし、なかなか好きな時に行けるとは限らないからね…。
そんな時におすすめしたいのが「チャビング」です!
「週末が待ち遠しいけど、渓流は遠いし…」 「今週は家族サービスがあるから、丸一日は使えない…」 「渓流に行ってみたものの、木に引っ掛けてばかりで釣りにならなかった…」
渓流ルアーフィッシングは最高の遊びですが、「場所が遠い」「難易度が高い」「シーズンが限られる」というハードルがあるのも事実ですよね。
そこで自分が声を大にして提案したいのが、近所の川での「カワムツルアー(チャビング)」です。
「えっ、雑魚釣り? 渓流釣りがしたいんだけど……」
そう思ったあなたこそ、この記事を最後まで読んでほしいんです。
実はカワムツルアーは、渓流ルアー上達のための「最強の修行」なんです。
この記事では、なぜ「近所の雑魚釣り」が渓流の上達に直結するのか、その理由から具体的なタックル、釣り方のコツまで、余すところなく「完全ガイド」として解説します。
なぜ「カワムツルアー(チャビング)」が渓流の練習になるのか?
「チャビング」とは、Chub(カワムツやウグイなどのコイ科の魚)をルアーで狙う釣りのこと。
日本でも近年少しずつ人気が出てきた釣りですね。
比較的どんな川にも生息しているため、渓流ルアー初心者にとって絶好の練習相手なんです!
ここでは、チャビングが渓流の練習に最適である3つの理由を深掘りします。
1. ポイント選びが渓流と同じ(「川を見る目」が養われる)
まず一番の理由はこれです。
カワムツやオイカワがついている場所は、基本的に渓流魚と同じなんです。
- 流れのヨレ(反転流)
- 大きな石の裏側
- 流れ込みの白泡の下
- ボサ(水面に覆いかぶさる草木)の下

これらの「一級ポイント」は、上流に行けばそのままイワナやヤマメのポイントになります。
初心者のうちは、川を目の前にしても「どこに投げればいいかわからない」と悩み、闇雲に投げてしまいがちです。
しかし近所の川でカワムツを釣ることで、「魚はこういう場所にいるんだ」という感覚を養うことができます。
「この石の裏を通したら出た!」という成功体験を近所で積み重ねておけば、いざ渓流に行ったときも、「あそこ、いかにも魚がいそうだな」と、川を見る解像度が上がっているはずです。

魚がいないところに投げても釣れないからね…

魚種によって多少違いはあるものの、基本は応用できるわね。
2. 障害物周りでのキャスト精度の向上
近所の里川や用水路を覗いてみてください。
護岸されていたり、草木が生い茂っていたり、橋脚があったりと、意外と「投げにくい」場所が多くないですか?
実はこれが、最高の練習環境なんです。
渓流釣り、特に源流に近いエリアでは、頭上や左右を木に囲まれた狭いスペースでキャストしなければなりません。
渓流ではこの狭い場所でのコントロールと、狙ったピンポイントに落とす技術が大切になってきます。
近所の川なら、ボサの下のわずか数センチの隙間にルアーをねじ込む練習がし放題です。
「あの葉っぱの下を通す」というピンポイントキャストが決まるようになれば、渓流での釣果は約束されたようなものです。

大きな川じゃなければ、根掛かりは回収できることが多いけど…ポイントは荒らしちゃうからね。

キャスティングは難しいから、練習できる環境を作るのは良いわね。
3. 魚のサイズに合わせた「フックセッティング」の重要性が身につく
カワムツやオイカワは、ヤマメなどに比べて群れで行動することが多く、活性が高い時は「我先に」とルアーを追ってきます。
そのため同じ時間釣りをした時の、アタリ(バイト)の多さは渓流の比ではありません。
しかし、ここで多くの初心者が「アタリはあるのに、なぜか掛からない!」という現象に直面します。
その原因のほとんどは、腕が悪いからではなく、「フックのサイズが合っていないから」です。
渓流用の標準フックサイズでは、口の小さな彼らには大きすぎてなかなか口に入りません。
そこで、フックを一回り以上小さなもの(#12〜#14程度のシングルフック)に交換してみてください。
下の画像では、左側がダイソーのスプーン標準フック、右側が#14のフックです。
(理想を言えば、フックだけでなくスプリットリングも小さいものに変えるのが良いです)

すると今まで弾かれていたのが嘘のように、面白いほど掛かるようになります。
- 「状況に合わせて道具(フック)を調整すれば、釣果は劇的に変わる」
渓流でも、魚のサイズが小さい時や、食いが浅い時に「フックを小さくしてみようかな?」という引き出しを持てるようになります。
ただ闇雲に投げるのではなく、「道具をアジャストさせて解決する」という思考が身につくのです。

反応は良いけどスレるのも早いから、ルアーローテーションの練習にもなります。

ルアーローテーションはどちらかと言えば、管理釣り場の方のテクニックかもしれないけどね。
カワムツルアー(チャビング)のタックルと装備
チャビングのために、新しい高価な道具を買い揃える必要がないのも大きなメリットです。
基本的には「あなたが渓流で使っている(または使う予定の)タックル」をそのまま流用してください。
普段使う道具の扱いに慣れることも、重要な練習の一環だからです。
とはいえ、「チャビング特有のセッティング」もあるので、詳しく解説していきます。
ロッドとリールは渓流用をそのまま流用
ロッド(竿)
基本的には渓流用でOKですが、もし持っているならエリアトラウト用の方が、より楽しめます。
長さは4フィート〜5.6フィート程度のロッドが、小規模な川での取り回しが良く扱いやすいでしょう。
1g程度の軽量スプーンがメインとなってくるので、どちらかと言うと渓流用のロッドよりも管釣り用のロッドの方が使い勝手が良いですね。
カワムツの引きを楽しむという意味でも、ペナペナに柔らかいエリアロッドの方が面白いです。
アジングロッドやメバリングロッドでも出来なくはないですが、バスロッドなどだと硬過ぎるでしょう。

基本的には渓流用でOK!
チャビング用に買い足すなら、鱒レンジャーとかが良いね。

私たちは鱒レンジャーの2ピースモデルを使っているわ。
▼安くて楽しくて折れない!コスパ最強の遊び竿
リール
1000番〜2000番クラスのスピニングリールを使用します。
これも渓流用そのままでOKです。

渓流用や管釣り用でOK!
強いて言うなら、スプーンメインなのでノーマルギアの方が使いやすいかも?

チャビングだけなら、ワゴンリールとかでも全然問題ないわよ。
ライン(糸)
ここが少し悩みどころですが、練習なら「ナイロンラインの3lb〜4lb」をおすすめします。
- ナイロンライン: 扱いやすく、トラブルが少ない。適度な伸びがあるので、魚のバイトを弾きにくい。
- PEライン: 感度は良いが、風に弱く、リーダーを結ぶ手間がある。
チャビングは手軽さが命なので、直結できるナイロンラインが気楽です。
太さは渓流本番を見据えるなら4lb、カワムツの引きをより楽しみたいなら2lb〜3lbという選び方でOKです。

ラインも基本的には渓流と同じでOKだね。

本当に道具はほとんど変わらなくて助かるわね。
おすすめルアーとフックサイズ
ここがチャビング攻略のキモです。
渓流用のルアーをそのまま使うと、サイズが大きすぎてなかなか釣れません。
1. マイクロスプーン(1.0g 〜 3.0g)
チャビングの主役です。
渓流では3.5g〜5gを使うことが多いですが、カワムツ相手には少しシルエットが大きすぎます。
管理釣り場用などの軽めのスプーンを用意しましょう。
- カラー: 金、銀、赤金などのキラキラ系(フラッシング系)が鉄板です。虫を意識している時は、黒や茶色などの地味系が効くこともあります。
- 使い方: 基本は「ただ巻き」。流れに乗せてヒラヒラさせるだけで釣れます。
2. スピナー(極小サイズ)
「スミス AR-Sスピナー」などの渓流定番スピナーも釣れますが、ブレードの波動が強すぎて魚がスレるのも早いです。
ブレットンやメップスなどの、少しクラシックで小さめのスピナー(#0や#1サイズ)もよく効きます。
3. 100均ルアー(ダイソー・セリア)
練習用として最強の味方、100均釣具です。
ダイソーやセリアで売っている「マイクロスプーン(1g〜2g)」は、チャビングに最適。
塗装が剥げやすいのが難点ですが、100円なのでガンガン攻めたキャストができます。
「まずは100均ルアーで、ボサの下に投げ込む練習」をするのが、お財布にも優しく精神衛生上も良いでしょう。
ロストを恐れずに際どいコースを攻められるのが、100均ルアーの最大のメリットです。

特におすすめなのは、ダイソーの2枚セットのスプーン!
1gと1.8gのどちらも優秀です。

最近0.6g、1.4g、2.2gのスプーンも発売されたわ。
こっちは1枚100円だけど…。
【重要】フック交換の手順
前述の通り、ここだけは必ずやってください。
渓流用や100均ルアーについているフックは、カワムツには大きすぎますし、「カエシ(バーブ)」がついています。
- サイズを落とす: 管理釣り場用の「#12 〜 #14」くらいの小さなシングルフックに交換しましょう。スプリットリングオープナーがあれば簡単です。
- バーブレス(カエシなし)にする: 服に刺さった時の安全対策はもちろんですが、魚へのダメージを減らすためです。手で触れずにリリースできるので、手返しも良くなります。
自分はピンセットタイプのスプリットリングオープナー(SMITH製)を愛用しています。
▼極小リングも楽々!指先でやるより100倍早いです
キモの部分なので、こだわって自作スイミングフックなどを作る人もいます。
ゴールデンミーンから専用のフックも販売されていますね。

でもUCフックはなかなか高額…(440円/5本)
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私たちはカツイチのフロリア#14を使っているわ!(330円/12本)
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近所の川で実践!カワムツの釣り方とコツ
道具が揃ったら、いよいよ実釣です。
「たかが雑魚釣り」と侮るなかれ、ここでのアプローチはそのまま渓流釣りの予行演習になります。
1. 釣れる場所の見つけ方(里川・用水路)
Googleマップを開いて、近所の川を探してみてください。
「こんな浅い川に魚なんていないでしょ」と思うような場所でも、意外と生命反応があります。
狙い目は以下の通りです。
- 水深がある場所: 全体が浅くても、少し掘れて深くなっている場所(淵)には魚が溜まります。
- 流れ込み: 生活排水や支流が流れ込んでいる場所は、酸素量が多く、餌も流れてくる一級ポイントです。
- 橋の下・護岸の際: 魚は身を隠せる場所を好みます。コンクリートの壁際スレスレを通すと、ワラワラと湧いてくることがあります。

まずは川沿いを歩いてみて、目視で魚を確認するのがベスト!

偏光グラスを忘れずにね。
2. アプローチは「忍び足」で
渓流魚と同じく、カワムツたちも人影には敏感です。
ドカドカと水辺に近づくと、一瞬で逃げてしまいます。
- 姿勢を低くする
- 不用意に水面に影を落とさない
- 遠くからキャストする
この「ストーキング(忍び寄り)」の意識は、渓流釣りにおいて最も重要なスキルの一つです。
近所の川で通りすがりの人に変な目で見られない程度に、気配を消す練習をしておきましょう。

用水路みたいなところにも結構いるのですが…ちょっと不審者みたいに見られるのが…。

「こんなところで釣り?」みたいなね…。
3. 基本的なルアーアクション
基本は「アップクロス」と「ダウンクロス」です。
これも渓流と一緒ですね。
- アップクロス(上流に投げる): ルアーを上流に投げ、流れよりも少し速く巻きます。スプーンが底に沈まないように、表層〜中層をキラキラと泳がせます。やる気のある魚が追いかけてきて食いつきます。
- ダウンクロス(下流に投げる): ルアーを下流に投げ、流れに逆らってゆっくり巻く、あるいは「巻かずに流れの中で留める」方法です。スピナーやスプーンが水流を受けて勝手にアクションしてくれます。魚の目の前でネチネチと誘えるので、活性が低い時に有効です。


狭い川幅ならアップクロス中心。
広ければダウンクロスも有効になってきます。

この辺りも渓流と一緒ね。
チャビングを楽しむための注意点とマナー
いくら近所の川での「遊び」とはいえ、守るべきルールとマナーがあります。
ここを疎かにすると、釣り禁止になったり、トラブルの原因になったりします。
1. 遊漁券と禁漁期間の確認
ここが一番大事なポイントです。
河川によっては、カワムツやオイカワ(雑魚)であっても漁業権が設定されており、遊漁券(入漁証)が必要な場合があります。
必ず管轄の漁協のHPを確認するか、近くの釣具店で聞いてみましょう。
「日釣り券 500円」や「雑魚年券 2000円」など、渓流魚(ヤマメ・イワナ)に比べれば格安な場合がほとんどです。
ルールを守って堂々と楽しむのが、大人の釣り人の流儀です。
また、禁漁期間についても確認が必要です。
多くの河川では「雑魚」は通年解禁されていますが、ヤマメやイワナが混生しているエリアでは、渓流の禁漁期間(10月〜2月頃)は釣り自体が禁止されている場合もあります。

自分のところの例では、カワムツもオイカワも遊漁券が必要です。

期間は下流は通年だけど、「〇〇橋から上流は禁漁期間は釣り禁止」みたいな形だわ。
2. 魚を傷つけないリリースを
チャビングは基本的に「キャッチ&リリース」になると思います。
魚へのダメージを最小限にするために、以下のことを守りましょう。
- バーブレスフックを使う: カエシを潰すか、バーブレスフックを使いましょう。
- 手を冷やす: 魚にとって人間の体温は火傷レベルです。触る時は必ず水で手を冷やしてから。
- 地面に置かない: 熱いコンクリートや乾いた地面に魚を置くと、粘膜が剥がれて死んでしまいます。写真を撮るなら、水に濡らした手の上か、浅瀬の水中で。
- ラバーネットの使用: 小型のランディングネットがあると、魚にも優しく、写真映えもしますよ。

ネットも渓流用のでOKです。
が、サイズが小さめなので…ネットも小さいと写真映えします。

お魚ケースとかで撮影する人も多いわよね。
▼綺麗な魚体を横から撮影!SNS映え間違いなし
まとめ:近所の冒険でレベルアップしよう
- シビアなキャストコース
- 流れを読む力
- 状況に合わせたフックの選択
これら全てが求められるチャビングは、まさに「渓流ルアーフィッシングの強化合宿」です。
「たかがカワムツ」と思わずに、一度真剣に狙うと…思っている以上に渓流ルアーの練習になります。
週末、遠くの渓流に行けなくても、ぜひ近所の川へ出かけてみてください。
そこには、美しくて勇敢な、最高の練習パートナーが待っています。
渓流釣りの練習になるのはもちろんですが、ルアーフィッシングの楽しさはヤマメもカワムツも変わらなかったりしますよ。





































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